2026/03/12 20:30

初めて「生ごま」を手にした日

先日、星よみチョコレート Venus の新フレーバーのために、生の黒ごまを購入しました。

スーパーの棚を見渡しても、並んでいるのはほとんどが炒りごまかすりごま。”生ごま”という表示は見つけられず、ネットで探し、注文しました。

そのとき、ふと気づいたんです。「あれ、私、ずっと炒りごましか買ったことがなかった」と。

日常にずっとあったのに、素顔を知らなかった食材。それがごまでした。


この感覚、どこかで覚えがあると思ったら――ローカカオと出会ったときに、よく似ていました。

チョコレートなら何でも同じだと思っていた頃。ローカカオを初めて口にして、「カカオってこんなに繊細な味がするの?」と驚いた、あの瞬間を思い出しました。


なぜ、市場に生ごまが少ないのか

日本で流通しているごまの約99.9%は輸入品で、国産ごまの自給率は0.1%以下なんです。さらに焙煎することで香りや保存性が増すので、市販品のほぼすべてが「炒りごま」の状態で私たちのもとに届いています。

生ごま(洗いごまとも呼ばれます)は、焙煎前のごまのこと。輸入後に国内で加工・焙煎されることが多いため、焙煎前の状態で一般消費者に届く機会は、ほとんどないんです。

つまり「生ごまが市場に少ない」のは、国産ごまが少ないことと、流通の構造が重なり合った結果。特別に探さないと出会えない食材でした。


生ごまと炒りごま、何が違う?

「焙煎するかしないか」、その一点の違いが、栄養の面ではとても大きな意味を持ちます。

酵素のこと

ごまに含まれる酵素は、熱に弱いんです。48℃以上の加熱でほぼ失活してしまうと言われていて、高温で焙煎された炒りごまには、生ごまが本来持っていた食物酵素はほとんど残っていません。

酵素は、消化・代謝・吸収を助ける、生命活動の要。生ごまは、その「活きた酵素」を保ったまま食べられる稀少な食材です。

ローカカオと、同じ問いかけ

ここまで読んでくれた方には、もうお気づきかもしれません。生ごまとローカカオは、まったく同じ構造を持っています。

通常のカカオ → 高温ロースト → チョコレートに加工

ローカカオ  → 低温処理   → 酵素・栄養素を保持


炒りごま   → 高温焙煎   → 香ばしく、酵素は失活

生ごま    → 非加熱    → 酵素・ビタミンを保持


「加工されていないものを食べる」というのは、素材が本来持っているはたらきを、身体にそのまま届けること。

香ばしい炒りごまには炒りごまの良さがある。高温ローストのチョコレートには、あの深くて豊かな甘さがある。それは本当のことです。

でも、もし「植物の声に、少しだけ耳を澄ませてみたい」と思うなら…

生の状態のごまやカカオが、その入口になるかもしれません。


Leiの黒ごまチョコレート、もうすぐ

今回初めて手にした生の黒ごま。ほんのり青臭さもありつつ、その静かなまろやかな香りに、すっかり魅了されてしまいました。

ローカカオのピュアな苦みと、黒ごまの深みが溶け合うとき、どんな味が生まれるんだろう。

加熱をしない。足しすぎない。素材そのものを感じてもらう。

それがLeiの、いつも変わらない問いかけです。

星よみチョコレートVenusの黒ごまフレーバー、もうすぐお届けできます。どうぞ楽しみにしていてください。